DIY整備で持つべきグリスは？大手ブランドが最強？AZが素人の味方？

ケミカルは宗教なので話半分に見てください。

筆者は最近自分のGROMを少しずつ自分で整備するようになってきました。そこで自身の持っているグリスについてどれを使えばいいのか改めて調べ、グリスの組成や用途・特徴について調べてみました。(＊ちなみにここには書きませんが、洗車用ケミカル、潤滑・E/Gオイル、木工用接着剤・ワックス、ネジロック材、CFRP用摩擦増加剤、燃料添加剤、接点復活剤、研磨剤など保有品を挙げるとキリがありません。)

バイク整備にはとりあえず極圧剤配合のウレアグリース？

いきなり結論を書いていますが、筆者の保有グリスは以下の通りです。

今手持ちのケミカルで一番便利なのは耐熱温度が高いうえに、極圧剤であるモリブデン化合物を含んでいるワコーズのハイマルチだと思います。実際にバイク用品店で「迷ったらこれ」とポップがついていました。増ちょう剤にウレア(ユリア)系を用いると耐熱温度が上がるようです。その点エーゼットのリチウムグリスは下位互換になってしまい、これからの使用頻度は下がりそうです。

あくまで筆者の手持ちケミカル。もっといいグリスはある。

上記はあくまで今手持ちのグリスです。今回調べるにあたって、こっちのほうが便利そうだなというグリスがありましたので紹介します。

耐熱と極圧に優れたグリスならエーゼットからも販売されています。個人使用にうれしい40, 80, 400 gがラインナップされています。極圧性に優れているのはモリブデン、耐熱性に優れているのはグラファイトとのことです。ブレーキパッド周りの摺動面に使うならこの辺りが良いかもしれないです。

また、ブレーキ用グリスとしてはダストブーツや、スライドピンブーツを攻撃しないシリコーングリスが選ばれるようですが、KUREのシリコーングリスがエーゼットと違い、耐熱に優れ、さらにPTFEも配合されています。ワコーズでも同様の製品がありますが、価格が高いのと、量が多いので表には入れませんでした。また、ワコーズとKUREはSDSの入手が可能で、そのあたりは良心的だと思います。エーゼットはラインナップが広くと価格が安いです。素人にはどれを選べばいいかわからないですが、DIY整備には外せないですね。あとはブレーキ関係だと、熱伝導率が高いほうが良いとか悪いとかもいろいろな意見があるのでどういった観点で選ぶのがいいのかわかりません。とりあえず筆者はケミカル好きなので、チャンスがあれば、AZのウレア系グラファイトグリスとKUREのシリコーングリースメイトを試してみたいです。