走行1万km越えのGROMの点火プラグを交換しようと思ったら、あまりにも確認不足でした。

DIY

筆者のGROM(JC61)ですが、走行距離が1万 kmを超えています。走行1600 kmくらいの中古車で購入してから1度もイグニッションプラグを交換していません。また長らく点検も行なっていません。こちらも自分でやってみようと思い立った際のことの顛末を記録します。

そもそもプラグはいつ交換するのか

HONDAのメンテナンスノートを参照しましたがはっきりとしたことは書いてありません。DENSOとNGKのwebサイトを見ると3000~5000kmと記載されています。

プラグメーカーに従えば筆者のグロムは間違いなく、交換時期を越えています。交換に向けて下調べをしました。幸い、プラグ交換についてもたくさんの方が方法を公開してくれています。しかし、それでも素人。わからないことがたくさんあったのでまとめておきます。

素人なのでこれが頼りです。

要約

  • 純正プラグはDENSO U20EPR9またはNGK CPR6EA-9
  • プラグ交換に必要なものはプラグレンチだけ
  • プラグレンチのサイズは2面幅16mm
  • 作業時、カジリ防止グリスの塗布をプラグメーカーは推奨していない
  • 締付けトルクの管理は角度締め

購入したもの

  • スパークプラグ
  • プラグレンチ

プラグについて補足ですが、どうやら以下のようです。

形式品番
JC61
JC75
CPR6EA-9(標準)
CPR7EA-9(高速用)
JC92CPR7EA-9
グロムの形式ごとのプラグ(筆者調べ)JC61は前期後期があるのですがその辺は良くわかりませんでした。
オーナーズマニュアルではこうなっています。

JC61, 75では標準熱価と高速用熱価があり、高速用だと熱価が1つ上がりCPR7EA-9が指定。JC91では熱価が一つ上がったCPR7EA-9が標準プラグに指定されているようです。いずれにせよ筆者の車両はJC61なのと、そんなに高回転まで回さない乗り方なので指定の熱価にしました。純正装着はDENSO製のはずなのですが、NGKを選びました。中古購入時からNGKのパワーケーブルが付いていたのでそれに合わせてです。またプラグレンチは高級工具メーカーのKTC製の物を選びました。これはAmazonで安かったからです。エーモンのプラグレンチと値段がほとんど変わらず悩みましたが、エーモンのプラグレンチは3サイズを兼用している関係上うまくプラグを掴めないとか、カブ系には使えないなどのレビューがあり不安になりました。それに加えて、長期間点検してないプラグなので固着していないか心配でした。エーモンのプラグレンチはハンドルが曲がったというレビューがあったのに比べてKTCの工具はハンドルがL字になっているし、長そうなのも理由です。安い工具ですが、保管できる袋に入って付いてきました。表面はザラザラの仕上げ。精度も悪くなさそうです。届いたプラグをレンチにはめてみてピッタリで一安心です。

交換作業(交換したわけではありません)

オイル交換の日に実施しました。というかオイルの状態が悪かったのでまた今度やるつもりだったプラグ交換を前倒しして行いました。

試しにプラグコードを引っ張って、プラグを露出させ、工具を当ててみました。しっかり掴む感触がして一安心です。と言いたいところですが、プラグに書いてある字が目に入りました。

IRIDIUM!?どうやら、前オーナーがプラグを交換していてくれたようです。プラグコードをカスタムするようなオーナーですからプラグも交換していてもおかしくないです。確認不足でした。筆者が用意したのは通常タイプのプラグ。前オーナーが装着したのは長寿命、着火性の良いイリジウムプラグです。これではダウングレードになってしまいます。

オイル交換の際にオイルの状態にびっくりしたのでひとまず外して点検して、再装着することにします。まず外すほうですが、固着などなく、簡単に外せました。事前の予習では10~12 N・mでの取付のはずですが、緩いような。

外したプラグですが、まずは焼け具合を確認しました。素人目には白く焼けているように見えます。通勤で低回転の運転が主なのでもっと黒いかと予想していましたが違っていました。電極の大きな消耗は無さそうと思いましたが、写真を拡大すると中心電極のエッジがあまりないような気がします。(判断はNGK、DENSOのwebサイトで事前に予習しておきました。) さらになんと、品番を見ると熱価が1つ上げてあります(CPR7EAIX-9S)。これに熱価を下げた焼け型の標準プラグつけてもいいのでしょうか・・・ただでさえ真っ黒のオイルを交換したのにプラグも変えてなにか不調になったら原因がわかりません。再装着します。

幸い、プラグの箱に再装着の場合は1/16回転と書いてありましたのでそれに従って装着しました。が、後で調べたら、プラグのシール部のシート形状による締付け角の違いで、再使用の場合は1/12回転が正しいようです。確認不足でした。そんなことにも気づかずにプラグコードを取付けて作業完了しました。(始動に問題はありませんでした。)

プラグの箱にかいてありました。

交換用に用意した標準プラグを持って自室に戻りましたが、NGKのサイトを見てまた間違いに気づきました。今回、再装着したイリジウムプラグの寿命は5000kmだそうです。イリジウムプラグにも片白金タイプと両白金タイプがあり、長寿命なのは両白金タイプだそうです。つまり、いずれにせよ交換しないといけません。今回NGKとDENSOのサイトでとても勉強になりました。

NGKのwebサイトから引用 https://www.ngk-sparkplugs.jp/ngk/pickup/replace_time/

NGKによればプラグが受ける燃焼圧が5 MPaにもなるそうです。そう思うとプラグの締付けトルク管理の重要性を感じました。今回は厳密には少し締付け不足です。いろいろと失敗しましたが幸い、交換用のプラグは手元にあります。近々、今回購入した標準プラグに交換しようと思います。

NGKのwebサイトより引用 _https://www.ngk-sparkplugs.jp/ngk/sparkplugs/basic/qa/000001.html

今回、たくさんの間違いから学びました。オイル交換と同時にプラグ交換をして調子が悪くなったら何が原因か素人の筆者にはわかりません。プラグはそのままでしばらく乗ってみます。問題なければ純正プラグに戻してみようと思います。

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