プロペラ式コーヒーミル買い替えたので比較レビュー (Kalita KCM-45 VS Melitta ECG62-1B)

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プロペラミルは安い入門機

狭小キッチンでもコーヒー楽しんでる

何かの書籍に記載があったが、コーヒー豆を粉末化するミル(グラインダー)は構造で主に3種類あったと思う。動力に関わらず

  • プロペラ式
  • 臼式
  • コニカルカッター式

プロペラが一番安くて、コニカル式が高かったんじゃないかな。違いは微粉が出るかどうかと、挽いた際の粒度分布が安定するかしないか。後は豆に熱が入るかどうかとかもあるみたいだけど、個人が使う分には問題になるほど加熱されないと勝手に思っている。

買い替えに至った理由

今まで使っていたミルが壊れたから。スイッチの故障。このままミルを持つのを辞めて粉末にするっていう発想は無かった。やっぱり挽たてがおいしいと思ってるし、豆のふくらみ具合も違う。ドリップしているときに豆が膨らむと満足度が高いのでここは譲れない。何なら安い豆でも挽たてならうまいと思っている。

今使っているコーヒーミルは実はリサイクルショップで見つけた\500のやつ(機種名)。しかもなんと新品だった。どのくらい在庫されてたかわからないけど自分の手元では7年ほど活躍してくれた。

7年頑張ってくれた

選定理由

以前は次に買うのは一生モノの高級機にしようと決めていた。カリタのナイスカットミル(今は廃盤して後継機がナイスカットG)とかミルッコあたり。

ところが、現在の住まいでは設置場所がないので、やむなく小型のプロペラ機から選ぶことに。カリタ(KCM-45)を使っていたので、メリタ(ECG62-1B)を購入することに。メーカー自体はコーヒー器具の2大巨頭だし、その割に安いし間違いないかなと。

新しく買った方。これからよろしく

外観比較

フットプリントは比較しづらいものの長円形のカリタの方が小さい印象。ただ、メリタはコードをボディにしまえるところがグッド。ボディはいずれも黒だが、ミル部のキャップのパーツはメリタは透明、カリタは黒味のある透明。中の見やすさはメリタの勝ち。(かといって豆の挽き具合を目視で確認することは無い。ミルから伝わってくる音と振動、時間で判断しているので)

ミル容積はメリタの方が大きい。一人分抽出するにはどちらも十分だが、来客の多い家とかだと差が出るかも。まぁ来客の多い家はもう少し高級機を買った方がいいと思うが(家もデカいだろうし置けるでしょ)。

性能比較

楕円形状のカリタ、新円形状のメリタの違いかもしれないけど、モーターからのバックトルクはメリタの方が強く感じる。音はカリタの方が小さい。モーターが静かだというよりもボディ内で消音している印象。。

肝心の粉砕性能は、カリタの方が良い気がする。メリタと比べて短時間で粉砕出来て、粒径分布も良い気がする(あくまで気がする)。粉砕時は本体を両手で持って上下に振りながら粉砕している。プロペラミルの粉砕原理は豆とペラの衝突確率で、他のコニカルや臼のように機構的に粒度制御ができないから比較すること自体がナンセンスな気がしてならないことを注記しておく。

そんな簡単な機構の2種で差が出た理由としては粉砕室の形状ではないかと思う。カリタは粉砕室が狭いので単純に豆とプロペラが当たりやすいと思う。加えて、楕円形状、スイッチ部の突起によって、粉砕中の豆の挙動が単調な回転でなくカオス的なふるまいになりやすいのではないかと思う。

深さでいうとカリタの方が浅く、メリタが深い。

扱いやすさ

メリタはナイロンブラシが付属してきた。これが掃除に便利。なぜかというと、コーヒー豆粉砕時に発生する静電気と豆由来の油分によって微粉が粉砕室内に付着する。特に角のある形状部分に付着する。その点メリタは角のRが緩めだし、角部も少ない。ブラシのサイズと硬さも絶妙で掃除しやすい。逆にカリタは掃除しにくい箇所が多いし、ブラシもついてこない。以前は歯ブラシを使っていたけどこの小さいブラシは毛の長さや持ち手も小さく掃除がしやすい。

どちらがいいか

肝心の豆を挽く時の粒度コントロール性が悪いためグラインダーとして性能はカリタの方が良い。だけど掃除のしやすさの面で自分はメリタの方が好き。そもそもプロペラミル本体を両手で持ってシェイクしているのでそこは技量と慣れだと思っているし、粒径にこだわるなら当初の目論見通り高級機を買えって話。なのでメリタの方が好き。安い入門機なので、コーヒーを始めたばかりの入門者の情報の参考になれば幸い。ちなみにやっすい、手動ミル(コニカル式)はお勧めしない。単純にしんどい。自分の場合は挽たて、淹れたてのコーヒーが飲みたい訳であって、コーヒー豆を挽きたい訳ではない。なので電動万歳!

余談だけど

粒径がそろっていた方が良い。とされるのは工業製品にとって当たりまえのことだと思う。だけど、コーヒーを楽しむという意味では粒径に分布がある方が溶出する成分が幅広いとも推察できる。そう思うと良い言い方ではコクがあって深みのある味わい仕上がるかもしれない。それがおいしいか、おいしくないかはまた別の話。逆にすっきりした味わいや、狙った味というのを抽出したいセミプロやプロのバリスタたちは粒径にこだわるんだと思う。あと、微粉が混ざると美味しく無いっていうのは同意。自分は粗目に引いた時がおいしいと思っている。なので最近は安い豆をまとめ買いして多めの豆を粗目に挽くという荒業を楽しんでいる。スペシャリティコーヒーの真逆かも。

コーヒーの楽しみ方やお作法は本当に多種多様。もうどうすりゃいいんだよって感じ。沼

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