GROMのリアブレーキは効きが弱い
GROMのリアブレーキの効きが弱く、交換に踏み切りました。これまでに10000km近く走行し、我慢できる範囲だったのですが、引っ越しで坂のほとんどない関東平野から比較的坂の多い丘陵地帯に引っ越しました。それ以降の約4000 kmほどを走る中で以下の不満が出てきました。
- ブレーキの使用頻度が増えた
- 坂道停車・発進の機会も増えた
- 坂道停車時、リアブレーキを軽く踏むだけだと車体が後退してしまうことがある(家の前が坂なのでほぼ毎日)
- 丘陵地帯なのでカーブも多く姿勢制御のリアブレーキの重要性が増した
- 知らない道なので姿勢変化の少ないリアブレーキを活用して安全運転したい
- もう少し奥での効きが欲しいなどの欲求も出てきた。
ブレーキパッドを使い切りたく、雨の日に引きずりながら走るなどをしたのですが、摩耗限界はまだまだ遠くのままです。NISSIN(現: ASTEMO)すごい耐久性の摩擦材を作る技術力があるんですね。材料開発担当者の方すごいなぁと感心しきりです。
社外品の選定(SBS 915SI シンターメタル)
web上では多くの方がデイトナの赤パッドに交換されています。筆者は以前からゴールデンパッドxが気になっていました。しかし選んだのはSBSの915SI シンターメタル(オフロード用)です。選んだ理由は下記です。
- 以前お世話になってたバイク屋のおやじが「何とかパッドとかいう色の名前使ってるパッドはお勧めしませんね~。減るばっかりで効きやしねぇんすよ。」と言っていました。結構お世話になったのと、本当にバイク好きそうな店主さんで、この人のアドバイスを無視するのに後ろ髪をひかれる思いがしました。(使っている人やメーカーを貶める意図はありません)
- 人と違うパッドにしてみたかった(筆者の性格)
- シンタードにしたかった(効きが良いらしいので)
- 入手しやすい値段(割引)←候補にあったRK907MAXが落選しました。
上記のわがままによりSBSになりました。2輪で世界で一番売れているという情報も後押しになりました。(純正採用のあるNISSIN、TOKICO、Brenboあたりが世界一売れていると思ってました。)
選んだパッドは915SI というオフロード用パッドです(CRF250との共用部品なので)。バイク用ブレーキパッドを触るのは初めてですが、予想よりツルツルしてました。金属の焼結体なのでサンドペーパーのような手触りを予想していました。
交換作業をやってみる(取外し)
引っ越しによってお世話になってたバイク屋も遠方になってしまったので自分でやってみます。幸い、GROM界隈はたくさんの情報がアップされているのでそれを参考に行いました。
パッドを交換するだけならとても簡単でした。6角レンチ1本で行えます。実際にはブレーキの揉み出しとEGオイル交換、クラッチワイヤー注油も同時にやりましたのでほぼ半日ほど作業時間を要しました。
2013年から純正パッドが付きっぱなしということで、ブレーキの揉み出しに時間を要しました。歯ブラシ、真鍮ブラシ、サンドペーパーとシリコーンスプレー、シリコーングリス、洗車用洗剤と、パーツクリーナーをできれいにしました。
取付
外したパッドと交換用パッドを見比べて、選定間違いがないか確認しました。
パッドを取り付ける前にグリスを塗ることにします。鳴き止め目的よりも、ピストンとパッドがスムースに動くように、摺動部にグリスを塗ることにします。
取り外したパッドをよく観察すると以下の箇所が摺動した形跡がありました。
- パッドピンとその穴
- パッドピン上の板バネとの接触部
- バックプレートの突起部
- 回転方向に力を受けた際にキャリパーとの突き当てになる箇所
あとはスライドピンやブーツ、ピストンにも関係にも潤滑・防さび目的でシリコーングリスを塗布しました。逆に、バックプレートにグリスを塗布したり、パッドの面取りはしませんでした。
素人作業の失敗箇所
- 真鍮ブラシでこすった結果、キャリパーの塗装が薄くなりました
- ピストンを出したり、戻したりしたためか、エア噛みが発生してしまったようです。
- スライドピン清掃の際、ブーツ内の清掃は方法をよく考えないと、内部の水分が飛ばせなくて困りました。
- ピストンさびに研磨剤を用意しましたが、全く役に立ちませんでした。
ブーツ内の水分が悪さしないかは今後チェックしておく必要がありそうです。
レビューはある程度走ってからにします。
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