左サイドカウル(シュラウド)のツメが折れていた
前から薄々気になっていたのだけど、ニーグリップすると左右でカウルの剛性感が違う。左のカウルの方が内側に向かってたわみやすい。カウルが折れた理由は不明。中古で買ったときからなのか、以前こけた時なのか、はたまた中古販売店がUSB電源を取り付けた時なのか、思い当たる節が多すぎる。
ちなみに右サイドカウルは過去に外したことがあって、全部のツメが健在だった。今回、ショップにリアショック交換をお願いすることになったので、カウルを外して持っていくことにした。そのため、初めての左サイドカウル脱着に挑戦。
お店でカウル外して「なんかツメ折れてたんですけど。」とは店員も言いたくないでしょ。
分解手順は右カウルとほとんど同じ。
分解は右カウルとほとんど同じ手順。違うのはシート脱着用のキーシリンダーがあることくらい。とりあえず外してみた。
外してみるとツメが割れていた。右カウルでもここのツメの取り外しは少しコジる感じで取り外すので、もしかしたら最後の一撃を加えてしまったのかもしれない。まぁしょうがない。むしろ、折れた詰めを回収できたので良かったのでは?
ツメの修復を試みる
ツメの修復前にカウル内の汚れを洗車?しておいた。目的は埃の除去と脱脂。接着剤を使う予定なので下処理として必要だった。
洗う際に気にしていたのは材料刻印。見つけたところ、サイドカウル全体はABS、シュラウドの黒い部品はPPだった。特にGF強化グレードってわけではなさそう。成形日も確認出来て、GROMの製造日に思いを馳せるなど。
材料がわかったので接着剤で修復を試みた。といっても、家にあった100円だったか88円で購入した瞬間接着剤が使えそうだったのでトライ。結局うまく接着できなかった。だけどこれは接着剤の塗布量が多いという自分自身のミスかなと思う、接着面の強度が出さなかった。だけどどちらにせよ、組付け時の応力やニーグリップ時の負担には耐えられないのではないかと邪推。接着面に対して横からの曲げモーメントの加わる位置だからな。
次に柔軟性も併せ持つタイプの接着剤も手配。瞬間接着剤よりも厚塗りになりやすく、またもや失敗。厚塗り担ってしまったときはもっと気楽に効果時間を長く持てばよいのかなぁ。
異なる接着剤でいずれも失敗したが、しげしげと考えるうちに修正部に再度曲げモーメントが加わった際に接着剤の強度のみでは必要な強度を確保できない気がしてきた。
幸い、材料は接着できるようだし、ジェル系の接着剤を山盛りにすれば部品全体を覆うようにバルクで強度も出せそうである。勘合先はゴムでできた長穴だから寸法制約も大きくない。
補教材としていらなくなったカードを切り出して、貼り付けることにした。
カウルのフィッティングに影響を出さない範囲になるようにL字型に切り出したカードを折れた爪に張り付ける。さらに覆うように接着剤も流し込む。
硬化を待って取付を実施。ゴム製の長穴にはめる際に爪側にかかる負担を減らすためにシリコーングリスを塗っておいた。
ついでに、各種プッシュリベットも経年劣化で割れのあるものは交換。してカウルの取付完了できた。
ニーグリップした時の感触も左右均等になった。修理前は左のカウルの方がたわみが大きかったのでやっぱり爪が効いてなくて、カウル全体の剛性が違っていたのだと思う。
とりあえず、壊さないように乗ろうっと。。。
コメント