ブレーキランプが点灯しっぱなし!
先日、GROMをキーONの状態でバイクを見たとき、あれ、リアブレーキが明るいなぁと気づきました。光の加減かと思い、フロントブレーキを握ってもそれ以上明るくなりません。おそらく、ストップランプが点灯した状態になっています。
先日、リアブレーキのスイッチ調整をしたばかりなので、それが原因だろうということで、その場でリアブレーキを消灯方向に再調整しました。ですが、消灯方向にどんどんどんどん調整しても消灯しません。これはリアブレーキのスイッチが故障原因ではないかもしれない。と思い、フロントブレーキのスイッチを操作してみます。
フロントブレーキはレバーを握るとスイッチの接点がカチカチ音がします。スイッチ自体は押せているようです。そもそもレバー側は最近調整していないので、特に疑う点はありません。
この時点でバイク整備初心者の筆者の脳内は混乱状態です。その場でスマホで検索してもこれと言った症状は見当たりません。点灯しない故障が多く、点灯しっぱなしの故障の場合があってもブレーキスイッチの調整をしましょうという内容ばかりでした。
改めて故障の症状
- キーONにしただけで、ストップランプ点灯状態
- フロントブレーキは握っていない。
- フロントブレーキを握るとカチカチ音がする。ということはフロントブレーキSWはON/OFFできていそう
- リアブレーキはスイッチ調整しても変化なし。
- ハザードやヘッドランプ、ハイビーム、メインキーのON/OFF、エンジンは動作している。
ちなみに出先での出来事だったのですが、過去に追突事故の経験のある筆者としては、できれば解消しておきたい気持ちでした。
応急処置
先日、リアブレーキのストップランプについて調整を学んで実行したばかりです。怪しいのはリアブレーキですが、今の知識ではどうしようもできません。もう一方のフロントブレーキスイッチの周辺をしげしげと観察してみました。いつもはブレーキフルードのリザーバータンクとハンドルカバーくらいしか目に入っていませんので、真面目にブレーキレバーを見るのはある意味初めてです。(グロムに乗り換えてから、ブレーキレバーの交換もグリスアップもしたことはありません。フルード交換もお店任せでした)
とりあえずスイッチ周辺を観察すると配線が2本来ています。スイッチ根本に防水ブーツがあり、めくってみると端子が差し込んであるだけのようです。
とりあえず、抜いてみるとストップランプが消灯しました。一段暗い、テールランプのみ光っています。原因はフロントブレーキだったようです。この状態でフロントブレーキを握ってもストップランプは点灯しません。回路を切断して、消灯できたということだと思います。帰路はリアブレーキの併用をいつもより意識して帰りました。
原因究明
無事に追突されずに帰宅できました。自宅で原因究明です。まずはフロントブレーキスイッチの調整です。スイッチを外して、レバーとスイッチの干渉のない状態にしました。この状態で再度端子を接続するとストップランプが点灯します。よくわからないので接点復活剤をスプレーして馴染むのを待ちます。その間、スイッチから端子を外して端子同士をつなぐと、ストップランプが点灯します。なるほど、閉回路になると点灯するようです。再度、スイッチに端子を接続して、今度はスイッチを押してみます。ブレーキを握っていない状態の再現です。ストップランプが消灯しました!?
よくわかりませんが、急に正常に動作し始めました。直ったのはよいですが、故障原因がつかめていません。再度スイッチをよく見てみます。するとスイッチの防水ラバーが破れてる事に気づきました。そういえば先日、雨の中走行をしましたのでここから水が侵入したのかもしれません。
仮説ですが、破れたラバー部からスイッチ内に水分が侵入して、スイッチが常時閉回路になってしまって、ストップランプが常時点灯した。当日は天気が良かったことに加えて、スイッチを何度も何度も操作したことで水分の蒸発または、接点の固着が解消したというシナリオを推測します。筆者のグロムは2013年モデルですのですでに9年が経過しラバーも劣化していたのだと思います。
ひとまず正常に動作するようになったのですが、スイッチの防水ブーツは破れたままなので新品を購入して交換しておくことにします。
新品に交換・予防措置
スイッチは2つの端子と+ネジ1本で止まっているだけだったので交換は簡単です。汎用品もあるようですが、純正新品に交換しました。まだ供給はあるので安心です。交換後、ラバー部の保護のためにシリコーングリスを塗布しておきました。シリコーンオイルのスプレーや、ラバープロテクタントでもよかったかなと思っています。経過を見守りつつ、自己整備なので欠かさす日常点検を行っていきます。
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