オイル遍歴とインプレ
筆者のオイル遍歴は、1台目バイク→旧HONDA ULTRAG1(10W-30)、2台目バイク→旧HONDA ULTRAG1(10W-30)で約2年、途中からG3(10W-30)2年、現GROM→購入店のストック全合成油(赤男爵ではない)(おそらくMOTORHEAD RS1)(10W-40)2年→YAMALUBE PEREMIUM (10W-40)2年使用。直近数回のYAMALUBE Premium以外はすべてお店で交換をお願いしてた。
*筆者の仕事の経験の中で官能性(人間のフィーリング)に関わるテスト業務の経験があるけど、この評価は難しい。なので以下のインプレは前に使っていたオイル、交換前のオイルとの比較として記載。
G1は交換時に違いを感じ、交換直後はシフトが「ガチン、ガチン」といったフィーリング。シフトペダルが硬い。使用を続けていくと、「スコンスコン」と柔らかいフィーリングになる。
G3は最初から「スコンスコン」で3000 kmもしくは半年で交換していて交換時の変化?は感じなかった。G1と比べて燃費に変化があったかは記憶になし。後はスムーズな音になったというか少し静かになった記憶がある。一番印象的だったのはホンダドリーム店でオイル交換を依頼するときに、それまでずっとG1でお願いしていたのが「これからはG3で」とお願いしたらメカさんにえらい褒められた。好きなメカさんだったの単純にうれしかった半面、そんなに変わらんでしょと内心思ってたけど、帰り道は全然違うじゃんなんて思った記憶。エンブレが弱くなった記憶。
GROM購入店のストックオイルはシフトチェンジが硬くもなく、特に乳化もなく不満無し。何も気にしてなかったし、不具合もなかった。
購入店のオイルからYAMALUBE Premiumに切り替えたのは、引っ越しでお世話になるバイク屋が変わったから。いいオヤジのお店で「オイルどれにする?」って聞かれたときに(YAMALUBE全種在庫)、「こちらで購入したバイクでもないし、オイル量も少ないので一番高いやつ入れてください」ってお願いしたら、YAMALUBU Premium Synthetic(以下ヤマプレ)になった。(RS4GP置いてたかは記憶なし。)オイル交換は量り売りだし、飛び込みでやってくれるし、チェーン調整と空気圧点検はオイル交換時のサービスメニューですっていつもやってくれていいお店だったと思う。で、オイルの感想は、シフトは「スコンスコン」だし、たしか燃費が少し改善した記憶がある。あとは赤信号で止まるときにアクセルオフにしても惰性で進む距離が増えた記憶。そのころチョイノリが増えた影響もあって、乳化が発生するようになり、Nランプが点灯しないようになったのもこのころから。
馬力とか、トルク、熱だれ、吹け上がりに関しては筆者ではわからなかった。ただ、どのオイルもオイル量点検の際、減ってるということは無かった。
今回の実験背景
1つは単純な知的好奇心。ネットで買える一番安いオイルがどんなもんか試してみたかった。安いからそんなにダメージ無いし。
2つ目は自分の使用方法。そもそもヤマプレはビッグバイク向けのオイル。高負荷、高温に強いオイルとのこと。ただ、筆者のバイクは小排気量だし、乗ってもそんなに飛ばさない。常用回転域は4500 ± 1000 rpm前後。回しても6000 rpmくらいがせいぜい、ごくたまに8000 rpmまで回すけど、短時間入るだけで、常用はしない。なのでオーバースペックかなという気持ち。
3つ目は実験できる環境になったこと。最近GROMの乗車回数と距離が伸びているのである程度条件をそろえて比較実験できる。あと、GROMは油温が上がりやすいとの話もあるので「熱ダレ」を体感できるかもな?という興味。幸い横型エンジンは耐久性高いというし、実験してもいいかなぁと魔が差した。
格安鉱物油オイル UTC 4CYCLE MOTOR OIL SJ 10W-40
恐らくネットで買える一番安いバイク用エンジンオイル。製造元は石油元売り国内最大手(もともとはJXTGが発売してたみたい)だし、さすがにバイク壊れないだろうという安心感。粘度はヤマプレと同じなので純粋に格安鉱物油と高級合成油の比較が安心してできるだろうと。細かいことを言うとMAとMA2の違いがあるけど、調べてみたら、MAの規格範囲はMA1とMA2を包括してるみたいなのでMAの表記でMA2の性能を満たしていることもあるかも、「かも」しれない。webページで調べたらMA1でした。
ついでにカタログスペックの比較のために調べたところ、10Wって-25℃での始動、使用を保証する表記ってことを知った。このUTCオイル、流動点そのものは-40℃の表記。(ちなみにヤマプレは-30℃以下の表記)あとはヤマプレのSDSには適用法令にモリブデン及びその化合物の1%未満の添加の記載があるけど、UTCオイルには記載なし。基油だけでなくて添加物にも違いあり。密度0.84 g/cm3のヤマプレに対してUTCオイルは密度0.88 g/cm3(いずれも15℃)と違いがある。UTCは危険物4類該当だけど、ヤマプレは該当しないなど同じ粘度指数のオイルでもいろいろ違いがあるんだなぁと参考に。まぁ6000Lも購入する予定はないので危険物該当は気にしないけど。
あとは同じAMAZONで購入したけど、ヤマプレはノズルあり、さらに漏れ防止のビニール袋に包んだうえで梱包しているけど、UTCは裸に段ボールだったりと些細な違いあり。
オイル交換してみた
今回の新たな学びはノズルがなくてもオイル交換できること。色味はヤマプレよりも黄色い気がする(ヤマプレは茶色い気がする)
今回は実験なので比較対象はヤマプレ。劣化したヤマプレと比較すると比較が成立しないので早めの交換。前回は2222 kmでフィーリングの悪化もあり交換したけど、今回は1367 kmで交換(7月の1か月間使用)。フィーリングもまだ悪化していない。
前回交換のオイルの写真と比べたけど、色でオイルの劣化具合を判断するというのは自分にはできない。新しい学び。
走行インプレ(初期)
自宅の周辺のいつも使う道を30 kmほど走って不具合がないか確認。初期性能インプレとしては音、振動、ミッションフィールに違いは感じない。吹け上がりに関して、4500 rpmより上が少し重いような気もするが、違いを見つけようと過敏になっている自分のバイアスの影響だと思う。
今後の実験計画
1000km以上は走って燃費の測定やオイル減少がないか調べる予定。また、その後もう一度ヤマプレに戻すことで両社の比較インプレとして成立するようにする。
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